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　朝、出勤途中に駅で階段を降りていると少しはなれたところを降りていた年配の方が急に前のめりに倒れた。倒れて、数段滑り落ちる。痛そうだなと思ったのと、どうしようかと一瞬慌てたが、ちょうど工事中の駅で作業の人があちこちに居て、その人達が大丈夫ですかと驚いた様子で声をかけていたので、まぁ、横目で見ながら階段を降り続けた。倒れた人はそのまま鼾をかきだした。典型的な脳卒中というか脳溢血と言うか。うちの母方の爺さんも、５０ちょっと過ぎのころに同じように倒れてすぐに鼾をかきだして、程なく亡くなったと聞く。ある意味、何も感じずに亡くなれるのだから、痛みに苦しんで逝くのよりは良いのかもしれない。

　さて、今日は日フィル東京定期。マルティン・ジークハルトの指揮でオール・ベートーヴェンプログラム。コリオラン序曲に交響曲第四番、第五番。第四番までは小編成だったからか、アンサンブルと言う点ではお寒い限り。音色が皆違う方向を向いていた。小編成なら互いに聴き合って、もっとまとめてゆけるはずだ。オケを上中下に分けたとして、下は楽譜を完全に音にしきれない、中は楽譜をちゃんと音にすることができる、上は音楽を演奏できる、と考えると、今日のは「中」だった。たぶん、ちゃんと音にはできている。でも、統一感が無い。

　それからすると第五番はそれなりに聞けた。暖まってきたからともいえるし、大編成だから、強制的に溶け合っているように聞けたのだともいえる。まぁ、最後はそこそこ楽しめた。帰宅して「only my railgun」を繰り返し聞いて落ち着いた。