雑KiN3-改

ここは自分にとっての過去ログです。すなわち、他人にとっては単なるゴミ。

今日は在宅。朝っぱらから母親が寒い寒いと言うので見てみたらエアコンが止まっている。で、エアコンのリモコンを見たら電池を交換してくださいと言う表示が出ていた。電池の在庫を持って来て入れ替えて時刻も合わせた。起動すると勿体ないとほざくが寒さで肺炎でも起こされたらたまらん。

 

 

前々から、と言うか30年以上前から今一つすっきりしなかった用語に「プリエンプティヴ」がある。タスクスケジューラーを作ったりすると念頭に置いて置かなければならなくて、それの意味するところ(どのような動作をするものなのか)は分かっていたが「emptive」が「empty」に似ているので語源がすっきりしていなかった。何故、「前もっての空」みたいな語感の単語が付くのだろう。思い立って調べてみると、「emption」と言う名詞は古語で「購入」と言う意味。古語と言っても現代の言葉としては古いと言うあたりかな。語源はラテン語で「購入」を意味する「em-」に動作を意味する(女性?)接尾辞「-tio」がくっついて、その間に「p」が語中音挿入された。こういう点から「preemptive」が「先取り」と言う意味合いを持つのは理解できる。

 

 

で、「empty」の方だ。Wiktionary によると最初期には印欧祖語に発しているようだが、ゲルマン祖語経由らしい。中世英語では emty, amty等だったらしく、間の「p」は中世英語の期間に音便として挿入されたらしい。古英語ではaemtig, aemettigで、これの意味が「空」。と言うことは「emp」という部分は「emptio」とは関係ない古英語の単語が中世にemtyと訛って、更に音便が「p」を突っ込んだので、同じような綴りを持ってしまったのだな。何かすっきりした。と言うか、手軽に調べられるようになったのだなぁ。30年以上前だったら大学の図書館に籠って司書さんに相談しながら資料を当たるしかなかっただろう。