しばらく走っているうちにカーナビのマップの表示を見る余裕も出てくる。ラジオの設定はNHK。走っている時はNHKにすることが多い。基本的に長距離を走る者だったから県別の民放はチューニングを頻繁に換えないとならないから余り聞かないのだった。でも、このカーナビだと選局が楽だったな。後、走っている最中に、連続走行が続いているから休憩を取りましょうと言うアナウンスが流れて、ちょいとびっくり。
さて、マップ上に三朝温泉が見えたので行ってみる。流石に20時を回っているので行っても日帰り入浴と言う訳にも行かないけれど。行ってみて雰囲気は判った。いつかリトライしよう。温泉街のスーパーで閉店間際にパンと飲み物で夕食。ご一行様は今頃宴会だと言うに。
腹拵えしながらカーナビをいじる。目的地の設定が出来るようになった。これに従って米子方向に戻ることにする。しばらく走ってちょっと先を見ようとしたら、そのあと、マップの表示位置が固定化した。移動しない。仕方が無いので道路の案内標識に従って道の駅に行く。ハワイの道の駅。表記は「羽合」で発音は「ハワイ」。どうやら山陰道になったらSAになるようだ。山陰道は無料開放中の区間が多い。まだ作っている最中であちこちでつながっていないからだろう。この道の駅でしばらく寝ていると携帯に着信。宴会中のご一行様。ちょっと仮眠出来たので西の方へ行って見る。
米子までは山陰道(になる予定の道)を走る。それから下に降りて出来るだけ国道9号を離れるように走る。前後を車に挟まれて走るのは好きじゃない。夏に雨に祟られた風土記の丘の南の方から松江に入る。松江から先は9号を進むが、途中の道の駅で休もうかとしたら泊まっている車の雰囲気が避けた方が良いような気がしたので止める。カンというものは侮れない。ここでは、トイレにたどり着くまでに部屋の中を通過して行かなければならないが、そこではライダーズが寝袋にくるまって多数ゴロゴロしていたので歩きにくかった。
出雲市まで行くと9号のバイパスが出来たばかりのようでカーナビに入っていない。マップに無いところを走ることになる。このまま夜の出雲大社を覗きに行くと言う案も考えたが「あそこは居るらしい」と「上」に言われたことを思い出して止める。そうすると、先ほど通過して来た松江の少し西にあたるところのパーキングが寝易そうだったから、そこまで戻って仮眠することにした。午前2時近くになっているので流石に走っている車も極少ない。着いて止めたら寝てしまった。
寒さで目を覚ます。時計を見ると4時を回ったところ。2時間強寝ているからちょうど良い睡眠時間だ。トイレに行こうとしたら鍵がかかっている。たまにあるが、ここもその口か。それで寝ている車やライダーズが少なかったのだな。見上げると満天の星。オリオンが南中していた。思わず感嘆の声を発する。こういうところで住みたいものだ。日の出まではまだ時間があるから美保に行ってみようと思う。
走り出すとガソリンが少ないことに気がつく。ところが9号沿いのスタンドはどこもしまっている。ここしばらくのガソリン高騰の影響で夜間は締めるようにするという記事を読んだような記憶があるな。さて困った。ようやっと見つけたところはセルフ。やったことが無いので他を探してみるが駄目。結局、その空いているセルフで入れる。トイレも拝借。セルフはやってみるとそんなに大したことではなかった。最初から入れてしまえば良かったな。薄明に入ってしまったから。美保にたどり着くのは明けてからになるだろう。
JRの東松江駅のあたりで中海大橋を渡る。その後は中海の北岸沿いに東進。境水道あたりまで来るとすっかり明るくなった。釣りの人達も沢山繰り出している。美保灯台に着いたのは6時を過ぎていた。パーキングに車を止めて灯台の方へ歩き出す。ちょっと行くと日本海が見えてくる。明け方の雲は美しい。しばし眺めて楽しむ。遠くの方に島が見えるような。隠岐が見えるのだとは、その先に有る案内板で知った。デジカメで撮れるかどうかトライ。色々とやってみた。デジカメ本体の液晶では撮れているかどうかの判断はつかない。それだけに帰宅してから PC に取り込んで写っていることが判った時は嬉しかった。でも、これを印刷したら判るかな?まだ印刷していないので何とも言えないんだが。
灯台はまだ光を発していた。これも写真を撮ったら光を発しているところが撮れている。回転するレンズのまわりのガラスに光が当たっている写真が撮れていた。恵比寿さんが釣りをしたと言う地の御前島、沖の御前島も明け方の光で見ると趣きがあって良い。昼間だと岩礁があるなぁで終わってしまったかも。
もう少しゆっくりしていたかったが、米子に07:30に着いていなければならない。後ろ髪を引かれる思いで離れる。美保神社も参拝出来なかった。鳥居の前に車を止めて証拠写真を一枚撮ったのみ。まぁ、参拝出来る時間でもないかもしれない。来た道を戻り境水道大橋を渡って鳥取県に入る。この辺りの橋は、どれも大型の船が下をくぐるのが前提のようでかなり高いところを走る。その分、前後がジェットコースター状態になる。レインボーブリッジのように用地が無いと前後がループになって余り気がつかないのだろうが。
境港から米子はそんなにかからなかった。合流予定位置から北に2キロ程のコンビニで朝食などを買って腹ごしらえ出来たくらいに。予定通りの時間に合流して伯耆大山を目指す。