昨日は日フィルの定演だったが、仕事の都合で行けなかった。今日はその代わりと言っては何なんだが、バーンスタインが１９６０年代にNYPOを振って CBS MASTERWORKS に録音したハイドン作品の１２枚組が三千円もしないのをみて思わず買ってしまった。もちろん、試聴盤があったので、それを聴いてからだが。
CD時代まで CBS MASTERWORKS というレーベルは存続した。その時代、日本ではSONYが出していた。手元にもある。それが今や銀行と同じように集約が進み、SONYは世界各地のレーベルを飲み込んでいる。RCA を飲み込んだ BMG もSONYは飲み込んだ。その割には新譜の制作はぼちぼちで旧譜を廉価盤で叩き売りしている。少し値が張っても良いから新しいものをと思うが、量的には安いもののほうがはけるのだろう。そしてカタログが古びてきたら適当に別のレーベルを飲みこんで、新しく売り出している。
パッケージとしては先行きが暗いが、パッケージと言うのはここ１００年程度のもので終わってしまうかもしれない。既に世界各地の劇場からの中継はある。好きな劇場を選んで聴いてみるというのは可能だし、同時にではなくても、サーバに溜めておいて、それらの中から好きなものを選んで再生すれば良いという行き方もある。オフラインでなければ可能だ。ネットのインフラがあと少し増強されれば。
パッケージが消滅する日は案外近いのかもしれない。そうしたら、ヲタクは何を集めるのだろう。
