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　SFJapan　Vol.9　読了。中でも「マルドゥック・スクランブル」で今年度の第24回日本SF大賞を受賞した沖方丁（うぶかた　とう）の受賞後第一作の「日本改暦事情」には色々と唸りました。読みでがある文章は当然好ましいものとして、内容が時代物。どこかでSFに変容してゆくのかと首を捻り乍ら読んでいたのですが最後まで押し通ってしまいました。SF誌にこんな物載せるなという意見もありましょうが、個人的には、このレベルの文章を読めるならジャンルは余り限定しないでも、、、いや、個人的に受容出来る分野だから気にせずに読めたのかもしれません。これがホラーだったら、多少は避けたかもしれませんから。いずれにせよ、良い物を読めました。

　その昔、「タリオン」シリーズを書いていて時代物に移行した宮本昌孝のようになるかどうか、予想は出来ませんが、沖方丁は１０年単位で追って行ってみたい。ここしばらくの予定は同時掲載されていたインタヴューに出ていたけれど時代物は無さそうです。そこに出ていたロボットアニメの原作ってのは、どういうものを指すのか。幾重にも捻ってあるようなものを希望。ここしばらくだと「グラヴィオン」より「ラーゼフォン」寄りかな。