雑KiN3-改

ここは自分にとっての過去ログです。すなわち、他人にとっては単なるゴミ。

昨晩もなかなか寝付けず、今朝は弟からのメールで携帯が振動するので目を覚ます。普段なら電車で都内にたどり着いている頃だな。まぁ、それで慌てても心臓に悪影響もたらすだけだ。それに慌てると動作が不確実になる。タスクを一つずつ確実に処理することに意識を向ける。


昼は特に動き回る事は無し。また身体のデブハンドルが成長してしまう。つまみ難い程度には縮小していたのだが。夕方にレッドアローでまずは池袋を目指す。最終目的地はサントリーホール。今日は日フィルの東京定演日初日。久しぶりに日本フィルシリーズの新作が初演されるのだな。第41作になる。尾高惇忠作曲のピアノ協奏曲。ソロは野田清隆、指揮者は広上淳一。その分、前後をシューベルトの未完成にベートーベンの運命で挟んであるのが事務局の心配を顕しているようでおかしい。親しみの無い曲だと入りが悪くなるからな。こちらとしては、そんな曲だと無くても構わないのだが寝て居ても問題が無いという意味では有り難い。18時30分からプレトークが有ると言うので急いだのだが一分程度遅れて前フリには間に合わず。それでも主役の作曲家と指揮者が出て来るのには間に合った。それで話が始まった訳だが、プレトークの最中は演奏では無いので出入り自由。それで勘違いしたのか後ろの席に途中からやって来たおばちゃん達。話を聞かずに自分達の話をべらべらと喋り続ける。舞台上のプレトークが所々マスクされるのだな。自分も含め誰も注意しないのが何とも。


さて、演奏だが広上さんと言った途端に思い浮かぶ呼吸音がなぁ。今日の休息時間にもそれを話題にしていた人達が居たくらいだ。まぁ、未完成や運命は目をつむって聴いて居たから(寝ていたとも言う)問題無し。目当てのピアノ協奏曲では流石にそうは行かず。しっかりと見た聴いた。バトンテクニックを縦横に駆使し見事に振り切ってくれたのう。呼吸音が気にならなかったくらいだ。で、この曲の出だしは懐かしいスタイルだなと思う。1960年代とかに、最先端の現代音楽ほどには尖んがってはいないが斬新な、と受け取られた様な。個人的な趣味には合うな。後で休息時間にパンフレットを読み返してみると、現代音楽で多用される特殊奏法は使わなかったと言う。これは繰り返し聴いてみたいと思うが、どこか録音しないものか。今年は作曲家の弟の指揮者の尾高忠明さんが札響だかで振るようだから多少は期待しても良いかな。SACDなら更に嬉しいところだが。


ところでホールから出る時に某反省会で話題となった方を見かけたような。インフルエンザと言う噂だったが裏を取ってみたら風邪だったそうな。なるほど。