雑KiN3-改

ここは自分にとっての過去ログです。すなわち、他人にとっては単なるゴミ。

 今日は日フィルの第646回東京定期。指揮はマイケル・フランシスという人でロンドン響のコントラバス奏者から指揮者になったらしい。曲目はアダムスの「主席は踊る〜オーケストラのためのフォックス・トロット(オペラ《中国のニクソン》より)」とブリテンの「シンフォニア・ダ・レクイエム」、休憩を挟んでチャイコフスキー交響曲第4番。


 振り始めたのを見てびっくり。バトンテクがなっていないのか。なんとも理解に苦しむ動きをしている。でも、曲は綺麗に流れる。これはコンマスに負担がかかっているかなとも思ったが、そのうちまるで振れていないわけでもない事が判ってきた。フルトヴェングラーのように振りはアレだが音楽は素晴らしいとかいう例もある。実際はきちんと振れるらしいが音楽がつまらなくなると言って余り遣らなかったらしいが。この人も演奏家であるから聴衆よりも音楽に関しては上だろう。余計なことを考えないで聴いていれば良い。


 ブリテンは出だしのティンパニーと太鼓の音量に目を見張った。全力で叩いていた。これほどのは近年聴いたことがないな。合間ですぐに調整にかかっていたが。聴きなれている曲だからどこかで違和感が出てくるかなと思ったがそういうことも無く楽しめた。


 急速後のチャイコフスキーでは一転して指揮が変わった。ごく一般的なバトンテク。時々あれっというのがあるにはあったが。これだと多分違和感が無いな。いや、どちらが良いとか言っているのではない。逆に取りとめも無く聴いてしまったかも。何か演奏したなと意識に残らずに。爆演系と言えるかな。ミュンシュの演奏を聴き返してみようかなと思った。


 最後は3回くらい呼び返された程度でコンマスが頭を下げて演奏会を終わらせてしまった。指揮者から依頼があったのか、それとも、と言う感じだ。ちょっとあっさりしすぎているような感覚を覚えた。