雑KiN3-改

ここは自分にとっての過去ログです。すなわち、他人にとっては単なるゴミ。

 先日、シェリングルービンシュタインの古いRCA録音に感銘を受けた話を書きました。いや、書いてなかったな。書こうと思っていたら出雲に行ってしまったから。先日購入したブラームスのヴァイオリン・ソナタは演奏がしっくりと来た。弾き飛ばす曲芸のような演奏ではない。ちゃんと音の弾き出しがたててあって音だけが聞こえてくるような物ではない。かっちりとした端正な演奏と言うのが当てはまるだろうが決して一本調子ではなく微妙に必要な変化が有る。穏やかで休まる。音質もとても50年程経った録音とは思えない音質でヴァイオリンの細かな音色の変化まではっきりと聞こえる。ピアノもこういう音なら歓迎。このCDはここしばらく聞ける日は毎日1回は聞いています。


 で、このコンビのベートーベンのクロイツェル・ソナタがどう聞こえるか。クロイツェルは今まで腑に落ちる演奏に出会ったことがありません。名曲だと言われていますが、小学生が鍵盤をひっぱたいているような感じに聴こえてしまって、余り大した曲なんじゃないのではと思っていたのですが。それをこのコンビならどうだろうかと思った。同じRCAのシリーズに有るので聴いてみたところ、これでやっと納得出来る演奏に出会えた気がしました。こういう演奏なら名曲と言っても良いかも。でも、この曲自体は余り積極的に聴くことは無いだろうなぁ。。。