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テノールのニコライ・ゲッダが逝去していたらしい。（Nicolai Gedda has died at the age of 91）。私の場合、最初に知ったのはサー・エイドリアン・ボールトが１９７６年に振ったエルガーの「ゲロンティアスの夢」（旧ＥＭＩ盤）でだ。その後もたまに名前を見かけたが、ついぞ気合を入れて聴こうとしたことは無かったな。それは私が声楽やオペラよりも管弦楽の方を良く聴くということと、録音が多かった時期が私が聴こうとしている時期よりも前であったので敬遠していたことと、フランス物のオペラと言うちょっと珍しいものが多かったらしいことが関係しているのだろう。だが、「ゲロンティアスの夢」があるだけで十分だ。これだけで私は彼の歌を繰り返し聴いてきたのだから。