■

　マイコミジャーナルで【レポート】CEDEC 2008 - EPIC GAMESのTIM SWEENEYが語る「10年後のゲーム機の姿、ソフトウェアの形」という記事がある。前後編なので前編にリンクを張ろう。ゲーム機と書いてあるが、グラフィック技術と開発に関する会議のレポートだと思った方が良い。コンピュータ内のデータをリアルタイムで表示するための技術の、これからの発展方向を知るには良いレポート。GPGPUというものが、ここしばらく話題になっていたが、更に先のことについて、こういう可能性もあるのだなと興味深く読ませてもらった。

　技術がその方向へ発展するとして、それを使いこなすことができるか。問題になるのは多分技術に追いつくことではなくて、如何に適用するかということだろう。技術が進歩しても、やりたいことと言うのは、それほど変わる訳ではない。見た目は丸っきり同じと言うことも有るのだ。実現するための足回りが全然違う物であったとしても。こういう風にしたら巧く行った、ああいうのは実は駄目だった、という暗黙知を持った上で、引っ張って行く者がマネージャーになるならば、足場が変わっても実現したい物についての知識はあるわけだから、適切に導いて行けるだろう。しかし、工程表を塗りつぶすだけの者だとしたら。実際はそういう者が多いから、色々と書籍や研修が花盛りなのだな。