今季の日本フィルは定期の演目にモーツアルトの交響曲が必ず一曲入っています。しかし、個人的には興味の無い作曲家なので今まで真面目に聞いてきませんでした。そこで、個人的に名曲を真面目に聞き込もうシリーズとして今度はモーツアルトの後期交響曲を取り上げることにしたのが今月の頭あたり。とりあえずアーノンクールがヨーロッパ室内管を1992年から94年にかけて振ったものから始めました。38〜41番です。しかし聴き癖のついていない作曲家は曲を覚えられません。どれを聴いてもモーツアルトだと言うことは判るけれど、どの曲なんだか。
今日は趣向を変えようと二種類を購入。って言うか、タワーレコードのポイントが溜まっていたので使ってみたのだな。1つは井上道義がオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の音楽監督に就任した記念アルバムがエイベックス・クラシックスから。OEKは今までワーナーからだったけれどワーナーがクラシックの制作を取りやめたことが関係しているのかな。もう1つはカラヤン/ベルリンフィルが1970年ごろにEMIに録音したもの。
ちゃんと聴き込んだわけでは無いけれど今のところは井上/OEK盤が一番かな。録音が聴きやすい。沸き立つような感覚がある。カラヤンは大音量になるところで音量に編集の後が感じられて、それが聞いているうえで辛い。解釈としても重過ぎるような感じがします。耳が今の演奏に慣らされていると言うこともあるのだろうけれど、昔はああいう演奏を有り難がっていたのだなと思わされます。実演では悪くなかったのかもしれないけれど録音としては既に過去のもの。アーノンクールは今のところ印象が弱い。聞き比べたらまた変わるのでしょうが。