雑KiN3-改

ここは自分にとっての過去ログです。すなわち、他人にとっては単なるゴミ。

 昨日に続いて出かけるかどうか迷っているうちに引き籠りに。積読を消化。ここ2日、CDを聴く気にならなかったのだが午後になって先日注文していたSACDが来た。ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団のフォーレのレクィエムだ。これはSACDだし、マルク・リゴディエール校訂版というものがどのようなものか聴いてみたいと思ったし、団体が団体だし、オケがエイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団で指揮がスティーヴン・クレオベリーだし、ということで早速かける。録音は96KHz/24bits PCMだ。DSDでは無いからすっきり系の音に感じる。DSDはもっと暖かい気がする。それでも細かく聴き取れるのと何より解釈がこちらの感覚に合っている。声が少年合唱を含んでいる割には安定していて浸れる。


 古いCDはどうだったかな。引っ張り出してきて比較試聴し始めた。まずはクリュイタンスと思ったのだが1962年のが見当たらなかった。廉価盤を持っていたと思ったのだがな。あれもESOTERICでSACDで出た時に買っておけば良かった。そこでまずは同じケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団の1982年盤。レッジャー指揮の物。これとだと今回の方を聴くかな。次にヘレヴェッヘの1988年盤。1893年稿だ。これは今聞いても聴き応えがある。これもSACDが出た時に買っておけばよかった。その次はクリュイタンスなんだが1951年盤。フランスのパテ原盤で音楽の友社が名盤コレクションシリーズとして復刻したときに入手したもの。これは流石にヘッドフォンで聴いていると苦しい。すぐに止める。次にルイ・フレモー指揮バーミンガム交響楽団の1978年盤。アナログ末期の録音で非常に聴きやすく聴き取りやすい。解釈も穏当で曲に合っている。合唱団はアマだと思うがこれも曲に合った音色を持っている。上手くても悪魔の合唱な声質なのよりはずっとましなのだ。フレモーだとモンテ・カルロ国立歌劇場を振ったものが有名だが、こちらももっと取り上げられても良いのではと思う。クリヴィヌ指揮のは整っているが残るものが無かった。コルボのではFNACからの1992年盤。コルボのは多数あるが、これは人が激賞していたもの。確かに悪くない。


 取りあえず。手持ちのうちから無造作に選んだ上記を聴いてみたがSACDとCDだと、CDは一歩引いたところで演奏しているようだ。やはりSACDが良いな。そういえばデュリュフレとのカップリングでBIS盤のSACDが1枚あったなと思って軽く探してみたが、どこに埋もれているやら。試聴できなくてちょっと残念。


 最後にもう一度、ケンブリッジのを聴き返す。合唱のうまさとかを言ってしまうとまだまだだが、声の音色とか、演奏の解釈とかがしっくりくるし、SACDの解像度と生々しさを感じてしまうと、やはりこれだとなってしまう。ヘレヴェッヘSACDを持っていたら、あれをおしたかもしれないが、いましばらくはこれだ。