雑KiN3-改

ここは自分にとっての過去ログです。すなわち、他人にとっては単なるゴミ。

 リムスキー・コルサコフ(1844-1908)の「シェエラザード」はプレヴィン指揮ウィーンフィルの演奏(PHILIPS)で好きになった曲です。プレヴィン盤1枚あれば他は無くても構わないと思っているのですが、それでもたまに見かけると買って聴いてがっかりと言うことを繰り返しています。今日はズービン・メータ指揮ロサンジェルス・フィルハーモニック・オーケストラのDECCA盤を見かけました。メータのDECCA盤だと、DECCA特有の誇張した感じの録音が裏目に出ると聴くに耐えない音になるという意識があるのですが1975年の録音でアナログ録音の最後期であるのでデジタル録音の初期のような違和感は少ないだろうと言うことと300円という段違いな叩き売り値段だったので駄目もとで買ってみました。


 結果は大当たり。いやぁ、良い物を引き当てましたわ。確かに録音は張った感じはありますが、それが良い方に働いていて聴きやすい。演奏自体もプレヴィン盤で慣れているのとは違ったフレーズが聴き取れたり。そしてヴァイオリンのソロが私の感覚にしっくりきました。Sydney Harth という方ですが解説に記述が無いので詳しいことは判りません。他にも音源があったら聴いてみたいと思ったのですが。


 ところで、愛聴してきた盤は、どれもこれも、そろそろ録音が古く感じられるようになって来ていまして、プレヴィン盤も例外では有りません。新しい録音が欲しいところですが、「シェエラザード」の新録はゲルギエフ指揮のものとコバケンさんのくらいかな。キラキラバリバリというよりもまろやかな音で、なおかつ精密な演奏が聞き取れる録音のものが欲しいなぁ。